ウルトラマンとのコラボレーション作品を展示する「〈異〉との共鳴:ウルトラマンと現代工芸の遭遇」を大阪と東京の2会場にて開催します。

ARTIST
この度、B-OWNDは、ウルトラマンとのコラボレーション作品を展示する
「〈異〉との共鳴:ウルトラマンと現代工芸の遭遇」を
6月11日より大阪、6月21日より東京の2会場にて開催します。
作品写真 木村雄司

PROFILE

今村能章

1984年 兵庫生まれ。沖縄県立芸大で陶芸を学び、窯内での鉱物や釉薬の変化、重力の可視化等に興味を持つ。現在沖縄で作陶。少年時代の未確認生物への関心を原点に、土と火の力を通じ「目に見えない力」の具現化を試みる。その創作は神聖さと禍々しさが同居し、錬金術のよう。アートの発想とクラフトの技術を融合させ、新ジャンル開拓を目指す。

 

奥直子

1988年 東京生まれ。2012年 多摩美術大学 工芸学科 卒業。2014年 常滑陶芸研究所 修了現在神奈川県を拠点に制作。奥は、焼き物の本質を「空洞」と捉え、内と外、リアルとバーチャルといった相反する要素の統合を表現することに面白さを見出している。その認識に基づき、実用性にとらわれない「エンターテイメントとしての焼き物」を制作している。

 

古賀崇洋

1987年福岡県生まれ、2010年佐賀大学卒業。2011年から鹿児島県長島町で作陶、2017年からは福岡県那珂川町にも工房を構え2拠点で活動。千利休をリスペクトしつつ「反わびさび」の美意識を追求する陶芸家。豪華な色彩と無数のスタッズでモノの存在感を際立たせる。日本の伝統文化を現代の視点で再解釈し、社会の問題意識を反映した作品を生み出す。

 

宮下サトシ

アメリカのカートゥーンアニメーションに影響を受けた宮下サトシの作品は、ビビットな色彩と、かわいらしさ・皮肉・暴力性などが交じり合う、サイケデリックな世界観が特徴的。アニメ・マンガといったサブカルチャーを取り込み、陶の素材を用いて現代アート作品を制作する「重みのあるカートゥーン」が、今注目を集めている。

ウルトラマン B-OWND 奥直子 今村能章 古賀崇洋 宮下サトシ

この度、B-OWNDは、ウルトラマンとのコラボレーション作品を展示する「〈異〉との共鳴:ウルトラマンと現代工芸の遭遇」を6月11日より大阪、6月21日より東京の2会場にて開催します。


《 Summer Night’s Neo Mask -ULTRAMAN- 夏宵(なつよい)のネオマスク -ウルトラマン- 》古賀崇洋

《 Summer Night’s Neo Mask -ULTRAMAN- 夏宵(なつよい)のネオマスク -ウルトラマン- 》古賀崇洋

◆展示会テーマ◆

ウルトラマンは、特撮テレビ作品の枠を超えて、変身・共存・再生といった現代的テーマを問いかける文化的アイコンである。巨大な“他者”として都市に出現し、怪獣という多様な存在と対峙する彼の姿は、勧善懲悪の図式を超え、「異質なものといかに共存するか」という普遍的な倫理を私たちに投げかけてきた。


一方、B-OWNDが提案する現代工芸は、「TOOL OR ART」というテーマのもと、アートと道具の境界そのものを問い直している。かつて茶会は、機能を持つ道具たちを媒介に、空間・時間・人の関係性を統合する総合芸術だった。その文脈の中で育まれた工芸は、単なる日用品ではなく、場を変容させ、人と人とをつなぐ“精神性の触媒”であり、“用の美”という日本独自の美意識を体現している。

《怪獣大爆誕》宮下サトシ


この展示では、ウルトラマンという「共生の物語」と、工芸という「精神性の器」が交差する。ウルトラマンが描くのは、異なる存在と向き合う勇気であり、現代工芸が示すのは、日常に潜む美を見つめ直す感性である。両者は、アートと道具、人間と怪獣、虚構と現実という既成の境界線を揺さぶり、曖昧さの中にこそ新たな創造が宿ることを示唆している。

《DADA R7》奥直子

怪獣の皮膚を思わせる陶肌、光線の軌跡を宿した金属の煌めき、変身の瞬間を映し出す素材の変容──4名の陶芸家による作品群とともに、ウルトラマンの象徴性は、素材と空間のなかで新たな意味を帯びて立ち上がる。
本展は、キャラクターと工芸の融合にとどまらず、「異なるものと共に在ることの美しさ」を示す思想的な試みである。境界を越える者=ウルトラマンと、境界を溶かすもの=現代工芸。その交差点に現れるかすかな振動が、未来の文化へのひとつの応答となることを、私たちは信じている。

《ジャミラ》今村能章


ここでしか見られない貴重な作品をぜひご覧ください。

《KANEGON R7》 奥直子

本企画の各作品は、「ウルトラマンシリーズ」の著作権者である株式会社円谷プロダクションの特別な許可を得て制作・展示しています。
これらの作品は、本企画の意図に鑑み、各アーティストの独自の解釈・クリエイティビティを尊重し、自由に制作されております。


〈異〉との共鳴:ウルトラマンと現代工芸の遭遇

【大阪会場】

会期:2025年6月11日(水)~17日(火)
会 場:阪急メンズ大阪 1F PROMOTION SPACE 11(& STAGE 2)
〒530‐0017 大阪府大阪市北区角田町7番10号
営業日:平日:11時〜20時 / 土・日・祝:10時〜20時

【東京会場】

会期:6月21日(土)~29日(日)
会  場:阪急メンズ東京 7F B-OWND Gallery
〒100‐8488 東京都千代田区有楽町2-5-1
電  話:03-6252-1381(代表)、03-6252-5467(直通)
営業時間:平日 12時~20時 / 土・日・祝日 11時~20時