ガラスアーティスト・池上創の個展「かたちの気配、いのちの輪郭」を開催

ARTIST

PROFILE

池上創
2000年に神奈川県横浜市で生まれ、2022年多摩美術大学美術学部工芸学科ガラスプログラムを卒業し、2024年富山ガラス造形研究所研究科を卒業。現代社会や工芸・アートの分類による制約への反骨精神を抱き、ガラスを通じて解放の衝動を表現している。SNS世代として、集団性や抑圧を感じてきた経験を創作の原動力として制作する。ガラスは日本で伝統工芸品としての認識が強い一方、池上はその技法を用い、自然の流動性やエネルギーの発散を具現化している。透明性と可塑性を生かした吹きガラス作品や、空間そのものを開放するインスタレーションを通じ、ガラスの新たな表現の可能性を追求している。

この度、B-OWND Galleryでは、ガラスアーティスト・池上創の個展「かたちの気配、いのちの輪郭」を開催いたします。
〈 So Ikegami Glass Exhibition – “Presence of Form, Outline of Life” 〉

◆展示会テーマ◆

自然とは何か。人とは何か。その境界はどこにあるのか。
ガラスアーティスト池上創は、本展「かたちの気配、いのちの輪郭」で、生命の根源的な問いをガラス作品に映し出します。SNSやカテゴライズされた世界で生きるデジタルネイティブ世代の一人として、池上はガラスを通じて現代社会が抱える「抑圧」や「境界」の問題を解きほぐそうとしています。

夏から初秋へと変わる柔らかな光の中、植物や魂のように朧げな輪郭をもつオブジェたちは、陽炎のように儚くも確かな存在感を放ちます。

中心となるインスタレーションでは、廃棄されたガラス片を土壌として捉え、有機的に伸びるガラスの芽が新たな生命の循環を描き出します。一度役目を終えたガラスが、再び生命の象徴として蘇るその様は、循環する自然と人間存在との深いつながりを感じさせます。

ガラスという素材は熱によって形を変え、その瞬間のエネルギーを冷却によって定着させます。池上はこの特性を活かし、人と自然の間に潜む見えない「気配」や「エネルギー」を表現します。

道具か、アートか。生か、死か。

彼の作品は、あらゆる境界に問いかけ、鑑賞者が自身の生命の輪郭を再認識するきっかけを与えるでしょう。


ここでしか見られない貴重な作品をぜひご覧ください。


池上創 ガラス展「かたちの気配、いのちの輪郭」
So Ikegami Glass Exhibition – “Presence of Form, Outline of Life”

会  期:7月5日(土)~13日(日)
会  場:阪急メンズ東京 7F B-OWND Gallery
〒100‐8488 東京都千代田区有楽町2-5-1
電  話:03-6252-1381(代表)、03-6252-5467(直通)
営業時間:平日 12時~20時 / 土・日・祝日 11時~20時