市川透個展 日々を生きる2 ―食べることの悲しみと喜び

ARTIST
気鋭の陶芸家・市川透の個展を開催いたします。本展では、自身も美食家として知られ、また親しい人に腕を振るう機会も多いという市川が、初めて「食」をテーマに展覧会を開催いたします。
天高く馬肥える秋、食べることの悲しみと喜びを、市川渾身の作品を通して感じていただく機会となれば幸いです。ぜひご来場ください。
写真 木村裕司

PROFILE

市川透

1973年、東京都出身。2011年、陶芸家・隠崎隆一氏に師事し、備前焼の技法や自由な発想の造形感覚を学び、2015年に岡山県にて独立。2016年の初個展からこれまで備前焼の概念を覆す作品を多数発表してきた。熱い血が流れるような赤、スタイリッシュでメタリックな黒や金銀の光彩が特徴的。その圧倒的な存在感から響いてくるのは、さながら〝自由への咆哮〟である。国内外のギャラリーや百貨店にて個展を開催、また多数のアートフェアにも作品を出品している。

B-OWND

B-OWND Galleryは、気鋭の陶芸家・市川透の個展を2024年9月18日(水)より開催します。

本展では、自身も美食家として知られ、また親しい人に腕を振るう機会も多いという市川が、初めて「食」をテーマにします。

市川の代表的シリーズ《葉隠》は、「武士道とは死ぬことと見つけたり」というあまりに有名な一文から着想を得ています。

じりじりと差し迫る、いのちの限りから目をそらさぬことで、今をよりよく生きようとする力強い姿勢は、作品となってたち表れ、多くの人々の心を打ちます。

本展のテーマである「食べる」という行為は、他のいのちを「頂き」ながら、自身の生命をつなぐ行為です。しかしながら、「同じ釜の飯を食う」という言葉もあるように、人間にとって「食べる」ことは、生命維持活動を超えた意味を持ちます。
なにを食べるか、どう食べるか、またどんな器に盛って食べるかは、日常的な娯楽でもあり、また各人のアイデンティティや美意識を顧みること、そしていかに生きるべきか、という人生観を示す行為でもあるでしょう。

さまざまな文化や宗教にも「食」に関する規定や行事があるように、各人の日々の生活とともに、精神的な面とも切り離せないものです。

本展では、これまで「限りあるいのち」と向き合い続けてきた市川ならではの視点で制作された、火鉢や土鍋、皿や酒器など、「食」をめぐるさまざまな器を展示いたします。天高く馬肥える秋、食べることの悲しみと喜びを、市川渾身の作品を通して感じていただく機会となれば幸いです。ぜひご来場ください。


市川透個展 日々を生きる2 ―食べることの悲しみと喜び

【概要】
会期:2024年9月18日(水)~30日(月)
会場:阪急メンズ東京 7F B-OWND Gallery
        〒100‐8488 東京都千代田区有楽町2-5-1
電話:03-6252-1381(代表)、03-6252-5467(直通)
営業時間:平日 12時~20時、土・日・祝日 11時~20時