『古賀崇洋 展「破・わびさび|in Sakai: Birthplace of Rikyū」』を茶の湯の聖地・堺市で開催します。
メインビジュアル 石上洋
PROFILE
古賀 崇洋
1987 年生まれ。日本⽂化の「不完全性を愛でる」という美意識がわびさび的な簡素なものだけではなく、派手な歌舞伎や、アニメなどのかわいい⽂化にも垣間見られることに着目。「簡素な静の⽂化」と、「派手な動の⽂化」を包含した“NEO WABI-SABI”というコンセプトを軸に制作を行っている。モノの存在感を際立たせる豪華な色彩と無数のスタッズが特徴的。日本美術の造形をアップデートし、現代社会の問題意識を反映させた作品を制作している。
この度B-OWNDは、現代のアート工芸と茶の湯の精神を融合させた展示会
『古賀崇洋 展「破・わびさび in Sakai Birthplace of Rikyū」』を茶の湯の聖地・大阪府堺市にて開催します。

◆展示会テーマ◆
当展示は古賀がリスペクトする利休への現代的応答である。
利休は、豪奢が権力の証となった戦乱の時代に、装飾を極限まで「削る」ことで人が人として向き合う場をつくり敵味方の境界すら一碗の前で溶かした。
だが現代では「わびさび」は洗練の記号として安全に消費されがちだ。だから古賀は、利休をリスペクトするがゆえに、あえて「盛る」。

光沢、色彩、量感、装飾の過剰——視線を奪い、息をのませ、価値観を揺らすほどに突き詰めることで、逆に静けさが立ち上がる瞬間をつくる。派手さを軽薄ではなく、感覚を再起動するショック療法として現代的視点で提示する。
ここで起こるのは単なる派手さではなく過剰=ノイズという通念の転倒である。視覚が飽和する瞬間、逆説的に輪郭を得るのは沈黙だ。
それは逃避としての静寂ではなく、暴力と同調圧力の時代に対して、感覚と判断を自ら引き受ける“選び取った平和”の触覚となる。

展示空間は堺という利休生誕の地の茶道三千家命名の茶室を舞台に、ホワイトキューブの中立性に寄りかからず、導線と間合いをメディウムとして作動させる。
鑑賞者の影、距離、滞留時間までもが作品の一部として編み込まれ、物質(陶)と制度(展示)と身体(観客)の三者がせめぎ合う、その場限りのコンポジションが成立する。派手さで静けさを取り戻す提案である。

◆B-OWND プロデューサー 石上 賢 コメント◆
B-OWND として、昨年の万博での堺市との連携に続き、今回は千利休と与謝野晶子の精神が交差するさかい利晶の杜で、古賀崇洋が追い求めてきた“NEO WABI-SABI”のコンセプトを最も反映した展示と茶会を実施します。道具かアートか・日常か非日常かという二元論の問いを超えた概念として「工芸」を捉え直す実験を是非ご覧ください。

古賀崇洋 展「破・わびさび|in Sakai: Birthplace of Rikyū」
会 期:2026年3月1日(日)~3月7日(土)
会 場:大阪府堺市堺区宿院町西2−1−1 さかい利晶の杜 茶室広間
時 間:9:30~17:30(最終日の7日は15:00まで)
<『古賀崇洋 アート茶会』開催概要>

利休が北野大茶湯で構えた四畳半茶席を再現した茶室「無一庵」を会場に、古賀崇洋とコラボレーションしたアート茶会を開催します。古賀崇洋の茶器や作品に囲まれた空間で、実際にお茶を点て、味わう体験をお楽しみください。
また、利休作で唯一現存する国宝・妙喜庵「待庵」を創建当初の姿で復元した茶室「さかい待庵」の解説付き見学も実施します。
開 催 日:2026年3月7日(土) 10:00~16:00のうち6回開催
開催場所:大阪府堺市堺区宿院町西2−1−1 さかい利晶の杜 無一庵
申込開始:令和8年2月6日(金)午後2時~(先着申込順)
以下のURLからお申込みください