オンライン飲み会と酒器|アート作品で味わう至福の一杯をご紹介

緊急事態宣言に伴って自宅で有意義な時間を過ごせる「オンライン飲み会」が話題となっています。

家でジッとしているよりも、だれかとアートについて語り合いながら、

酒器と相性の良い美味しいお酒を堪能する。何とも言葉で表しがたい贅沢なひと時です。

B-OWNDでは、みなさんが芸術作品を通して楽しく交流する機会をつくるために、

アーティストが作成した酒器を購入した方たちを対象にオンライン飲み会「Stay at Home with ART」を企画しています。

その場には、アーティスト本人も参加するので、作品に込められた想いを直接、聞くことができます。

この記事では、オンライン飲み会と酒器を主題としてアート作品で味わう至福の一杯についてご紹介します。

オンライン飲み会とは?

オンライン飲み会とは、ZOOMなどビデオ通話ができるオンラインツールを使って、インターネットで繋がった人たちと一緒にお酒を飲みながら、会話を楽しむイベントです。

新型コロナウィルスの感染防止対策として、「三密」になりやすい居酒屋などの飲食店が次々と休業になったことで、オンライン空間で飲み会を企画するといったユニークな試みが誕生しました。

今となってはビデオ通話によるコミュニケーションが日常化しつつあります。そのため、緊急事態宣言の終息後も趣味の一環として、オンライン飲み会は続く可能性があります。

酒器で味わう至福の一杯

市川透 酒器
市川透さんの酒器

オンラインでの交流が増えるなかで、人びとが会話を楽しめるサービスが充実し始めています。例えば、ZOOMではビデオ通話で表示される自分の背景を好きな画像に着せ替える機能が提供されています。

オンラインの会話に慣れていなくても、背景画像が話の種になって和やかな雰囲気が生まれることがあります。なかには、オリジナル背景の作成を外注する方もいるそうです。

B-OWNDでいえば、お酒を飲むための「酒器」そのものがアート作品なので、参加者は、「なぜ、この作品を購入したのか?」や「アートに興味を持ったきっかけは?」などの会話を自然に楽しむことができます。

初対面でも「酒器」と「アーティスト」を介して、自分の感性を自由に表現して交流する。そこには、画面越しで離れているように見えても、確かな繋がりを感じられる空間があります。いわば、「アートとしての酒器」には、エンターテイメント性があるのです。

また、酒器の種類によってお酒の味わいが変化するというのも興味深いことです。陶芸家・加藤亮太郎さんは酒器と味わいの関係について次のように語られています。

「唇の感触は繊細で、器の素材や形状などの口当たりで味わいは変わっていきます。そのため、酒器とお酒の相性は多種多様です。“志野”でいうと口元が分厚く、ツルんとした釉薬なので、口当たりがまろやかになって甘みを感じやすいのではないかと思っています。その一方で、磁器のようなものは、口元が薄くできているので辛く感じるのではないかなと……」

たった一杯のお酒でも、だれと酌み交わし、どのような酒器でいただくのか。それで味わいにも、過ごし方にも変化が生まれる。その意味では、アート作品としての「酒器」は人間の五感だけに留まらず、「体験」としても味わい深い「一杯」を創り出すといえるでしょう。

もしかしたら、オリジナル背景と並んで「マイ・酒器」ブームが到来するかもしれません。今後、人びとが自然と打ち解け合う環境がオンラインで構築されれば、私たちのコミュニケーションは今よりも幅広く、そして奥深くなっていくのではないでしょうか。

B-OWND主催「オンライン飲み会|Stay at Home with ART」

2020年5月5日、記念すべき第一回目のオンライン飲み会「Stay at Home with ART」が開催されました。こちらは陶芸家・加藤亮太郎さんの「ぐい呑み」を購入した方たちにご参加いただきました。

加藤亮太郎さんの酒器
加藤亮太郎さんの酒器

参加者全員が購入した酒器を片手に、加藤さんの話を聞きながら、作品に込められた世界観に引き込まれていく。どのようにして作品が出来上がっていくのか。そして、そこにはどのような想いが込められているのか。

知れば知るほど、酒器の見え方が深まっていく話題が次々と展開されていきました。これもまた、オンライン飲み会「Stay at Home with ART」の醍醐味だと思います。

こうして、作品を鑑賞するだけではなく、酒器の特性を生かしてアーティストとコレクターが「場」を楽しむ「オンライン飲み会|Stay at Home with ART」第一弾は、大盛況に終わりました。

【2020/6/12 開催】オンライン飲み会|Stay at Home with ART企画第5弾 陶芸家・市川透

市川透 オンライン飲み会
https://media.b-ownd.com/archives/article/stay-at-home-with-art-part5-online-ichikawa
Stay at Home with ART企画第5弾 陶芸家・市川透 参加募集

そして、2020年6月12日に開催する「オンライン飲み会|Stay at Home with ART企画第5弾」は、陶芸家・市川透さんの「ぐい呑み」合計15点が登場します!

市川透 オンライン飲み会 酒器
市川透さんの酒器

今回のイベント開催にあたって、市川さんから次のようなメッセージをいただきました。

「刻々と移りゆく現象を前に、未だかつて無い危機を覚えながら人類はウイルスとの闘いに生と死を目の当たりにした。”我々一人一人の在り方”というものが問われて行く時代になったのだ。この時代だからこそアートや美術や工芸が人々の救済に向かうべき道を切り開くものでありたい。アーティストとして何を伝え表現していくか、大きな課題を抱えているのです」

“我々一人一人の在り方”が問われる時代。今回のイベントは、市川さんが作品に込める精神性について直接、伺える貴重な機会になるかと思います。なお、酒器の販売とイベントの詳細につきましては、以下のリンクをご確認ください。

【家でアートを楽しむイベント「Stay at Home with ART」企画第5弾はこちら】

【陶芸家・市川透さんのプロフィール】

1973年、東京都出身。2011年、陶芸家・隠崎隆一氏に師事し、備前焼の技法や自由な発想の造形感覚を学び、2015年に岡山県にて独立。2016年の初個展からこれまで備前焼の概念を覆す作品を多数発表してきた。熱い血が流れるような赤。スタイリッシュでメタリックな黒や金銀の光彩。その圧倒的な存在感から響いてくるのは、さながら〝自由への咆哮〟である。国内外のギャラリーや百貨店にて個展を開催、また多数のアートフェアにも作品を出品している。

B-OWNDマガジンでは、市川透さんのインタビュー記事を公開していますので、こちらも合わせてご覧ください。

Stay at Home with ART|今こそ、アートを身近に

一人で家にいると気分が塞ぎ込んでしまう方もいると思います。緊急事態宣言が終わっても、すぐには外を出歩く気にはならない……。

でも、そんな時だからこそ、アート作品を通して新しい価値観と出会ってみるのはいかがでしょうか。アーティストの生き様が結晶化した芸術・工芸の世界は自分の視野を広げてくれる。

そして、コレクター同士で作品の魅力について語らう時間は、みなさんの明日を今日とは違う素敵なものに変えてくれるかもしれません。

今こそ、アートを身近に「Stay at Home with ART」を始めてみませんか?

【家でアートを楽しむイベント「Stay at Home with ART」企画第5弾はこちら】