B-OWND企画グループ展「TOOL or ART展 Vol.1」開催

陶芸家
阪急メンズ東京 1F Main Baseでは、B-OWND企画グループ展「TOOL or ART展 Vol.1」を開催いたします。
「TOOL or ART」を問う多種多様な100点以上の作品が一堂に並びます。
会場内の特設茶室では茶の湯のスタートアップ企業・(株)TeaRoomと共に参加アーティストの茶器にてお茶を点て、お客様をおもてなしする茶会の開催もございます。
ぜひ足をお運びください。

PROFILE

井上祐希

人間国宝を有する有田焼・萬二窯の三代目。 筆を自由に振り動かすことで、荒々しくも絶妙な表現を楽しむ「釉滴(ゆうてき)」と呼ばれる技法を用いて作品を制作する。これは、偶然性・即興性を楽しむ、ストリートカルチャーに影響を受けたものであり、現代的な感覚で生み出される作風が、若者を中心に人気を集めている。

 

今村能章

陶芸とは自分の手を離れ、窯の中で「焼く」こと。火を通すことで、自分の想像を超える「未知なるもの」を生み出すこと。それはまさに錬金術である、と今村能章は語る。熱と自然の力=重力によって窯の中で生み出されたものは、それを作ろうとした本人の想像をも簡単に超えてしまう。しかし、目の前にあるその物体こそが「真実」であり、この「真実」と向き合い、対話することが、作り手自らの好奇心を満たす。

 

氏家昂大

作品は、いびつな形、凹凸に富んだ表面、毛細血管のように張り巡らされた鮮やかな色漆が特徴的。 多様性の受容が叫ばれる現代において、「端正」とは異なる「不完全な美」をありありと提示することで、自らの生きざまを表現している。

 

古賀崇洋

千利休をリスペクトし、あえて相反する美意識として「反わびさび」を掲げる。その作風は、モノの存在感を際立たせるための、ド派手で豪華な色彩と、無数のスタッズが特徴的。 日本美術・文化の伝統的な造形をアップデートし、現代社会の問題意識などを反映させた作品を制作している。

 

酒井智也

まるで瞑想するかのように無心になってロクロと向き合い、ふいに思い浮かんだイメージを作品のパーツとして作る。それらを今度は、意識的に再構築することによって作品を完成させる。知らず知らずのうちに意識の底に沈んでしまった、本当は大切だったはずの記憶を、作品として生みなおしている。

 

野田ジャスミン

工芸は「使える」という特性を持つことによって、純粋なアートとして表現の評価がないがしろにされているのではないか。野田ジャスミンは、あくまで道具であることが工芸性であるとして、その工芸性を担保するため、器の形で作品を制作している。その一方で、いかにその役割を解放し、純粋に鑑賞の対象となる作品を制作できるか、その表現を探し求めている。

 

桝本佳子

桝本がもっとも大切にしているものの1つが「ユーモア」である。 美術や工芸の愛好家はもちろん、それらとは距離がある人たちにも受け入れてもらいたい、より多くの人たちに親しみを持ってもらえる作品を作りたいという考えのもと、目にした人の気持ちが明るくなるような、さらには開放感を感じてもらえるような作品を制作している。

 

横山玄太郎

アメリカ留学中に陶芸に出会った横山玄太郎は、造形の美しさや正確性よりも、発想力を磨く教育環境の中で制作に取り組んできた。 そこでは、意外性のあるオリジナルな作品が求められていたため、陶芸の素材を使いながらも、ごく自然にアート性の強い作品を生み出してきた。 弾力を想像させるような造形、歩くようなそぶりを見せるステム、リズムを感じさせる水玉。ときに重力に従い、ときにそれに反するかのような表現によって、横山の作品には、陶芸らしからぬ「動き」が生み出されている。

B-OWND

B-OWND企画グループ展「TOOL or ART展 Vol.1」を阪急メンズ東京 1F Main Baseにて開催します。

工芸とアートの境界線はどこにあるのでしょうか。
約400年前の茶会は現代で言う珠玉のアートイベントでした。
日本的美意識の本質を表現するフォーマットとしての新しさを備えていた茶会は、総合芸術として様々な道具や空間を統合させ、時代を変革してきた者たちを吸引し、交流する場を形成していました。
機能を排除した作品をアートとする欧米の価値観に対して、茶道具にみられるように元来日本のアートは機能的でした。
それゆえに、工芸というカテゴリーはCraftとして翻訳され、表現としての工芸が未だ十分に提示されずArtとして扱われていないのではないでしょうか。

そのような工芸とアートの微妙な関係性や歴史的な系譜を踏まえ、B-OWNDは、茶会の総合芸術としてのフォーマットを参照することで、機能があることが逆説的に「新しい形のアート」になる可能性を本展示にて提示します。

参加アーティストは計8人。
「TOOL or ART」を問う多種多様な100点以上の作品が一堂に並びます。

【参加アーティスト】
今村能章
井上祐希
氏家昂大
古賀祟洋
酒井智也
野田ジャスミン
桝本佳子
横山玄太郎

会場内の特設茶室では8月24日(土)、30日(金)に茶の湯のスタートアップ企業・(株)TeaRoomと共に参加アーティストの茶器にてお茶を点て、お客様をもてなします。

お申し込みは下記からお願いいたします。(有料・先着順)

※お申し込みにはエイチ・ツー・オー リテイリングが提供する、H2O IDのご登録が必要です。

B-OWND
茶道
古賀崇洋

B-OWND企画グループ展「TOOL or ART展 Vol.1」

会期:2024年8月21日(水)~9月3日(火)
会場:阪急メンズ東京 1F Main Base
   〒100‐8488 東京都千代田区有楽町2-5-1
電話:03-6252-1381(代表)、03-6252-5467(直通)
営業時間:平日 12時~20時、土・日・祝日 11時~20時
※8月30日(金)はナイトイベント実施のため17時30分閉場
※9月3日(火)最終日は19時閉場

★8月24日(土)、30日(金)は、お茶会を開催いたします。(予約優先、有料)
お申込み方法は、下記ボタンよりお申し込みください。

※お申し込みにはエイチ・ツー・オー リテイリングが提供する、H2O IDのご登録が必要です。