四代 田辺竹雲斎 「竹によるインスタレーション-Gather-」Playback!

TECHNOLOGY
昨年(2019年)に丹青社のエントランススペース「クリエイティブ・ミーツ」を彩った「竹によるインスタレーション-Gather-」。
期間限定のインスタレーションが、デジタル技術により新たなアートの体験としてもどってきました!
今回は、製作者である四代 田辺竹雲斎さんに体験してもらいましたので、その時の様子をお伝えします。

PROFILE

四代 田辺竹雲斎 1973年 大阪府堺市に三代田辺竹雲斎の次男として生まれる。東京藝術大学 美術学部彫刻科 卒業後、父三代竹雲斎に師事。代々の伝統技術を受け継ぎながら、竹の大型インスタレーションを海外の美術館などで展開する。

B-OWNDを運営する丹青社が、株式会社NTTドコモとの協業の一環として、ウェアラブルヘッドセット「Magic Leap 1(マジックリープワン)」で鑑賞できるMR(Mixed Reality)*1コンテンツの1つとして、「竹によるインスタレーション-Gather-」を再現しました。

B-OWND参画アーティストの氏の作品「竹によるインスタレーション-Gather-」は昨年(2019年)の夏、期間限定のインスタレーションとして、丹青社のエントランススペース「クリエイティブ・ミーツ」に展示された作品です。

この試みは、一定期間で撤去されてしまう展示やインスタレーションなどを三次元デジタル技術等によりデジタルアーカイブ化し、展示期間終了後でも「Magic Leap 1」を用いて鑑賞が可能になることで新たな文化体験を提供しようというものです。

「Magic Leap 1」の空間認識機能により空間に作品を再出現させ、写真や映像では難しい臨場感のある鑑賞体験が可能になります。

今回は、関係者への発表会の前に、製作者である四代 田辺竹雲斎さんに体験してもらいました。

MRコンテンツの概要とポイント

〔概要〕

このコンテンツでは、すでに撤去されたインスタレーションをMRにより再出現させ、新たな鑑賞体験を提供しています。空間全体を作品とするインスタレーションは、映像や写真の記録だけでは実際の展示を追体験することが難しい芸術といわれています。そこで、インスタレーションを三次元デジタルアーカイブ化し、高精度の空間認識機能を持つ「Magic Leap 1」を用いることで、あたかも作品がそこにあるかのような臨場感ある体験を可能としました。

〔ポイント〕

・作品発表時の展示位置に三次元モデルが出現するため、当時と同様のアングルから作品を鑑賞できます。

・作品の制作風景動画や作者の紹介動画といった補足情報もアプリケーション上で閲覧でき、鑑賞者の興味関心の対象や深度にあわせた楽しみ方を提供できます。

〔コンテンツ内容詳細〕

「竹によるインスタレーション-Gather-」を展示当時の撮影データを用いて高精度に再現したMRコンテンツを「Magic Leap 1」を通じて鑑賞が可能です。

今回は、B-OWND参画アーティストの四代 田辺竹雲斎氏の作品で、2019年8月19日~9月27日に丹青社 エントランススペースであるクリエイティブミーツにおいて展示公開された作品です。

「竹によるインスタレーション-Gather-」制作風景

田辺竹雲斎さんに体験してもらいました

製作者である田辺竹雲斎さんに体験してもらった時の様子です。

はじめに使い方などの説明を受けて、ヘッドセットを装着してもらい、体験してもらいました。

自由に歩きながら、当時と同じアングルから鑑賞することができます

ジェスチャーで3Dデータのデザインを切り替えたり、 デバイス上でアーティストの紹介動画もみることが できます

田辺竹雲斎さんのコメント

インスタレーションは伝統的な竹工芸の技術を応用し、自然素材である竹を使い制作しています。時に1 2メートルにも及ぶ従来の竹工芸にはない、巨大なインスタレーション作品を世界各地で制作しています。制作に使用した竹は展覧会が終わると丁寧に解き、また次の場所で作品として編まれていきます。「姿が無くなる美しさ」と「循環」をテーマに制作してきたインスタレーションが、現代テクノロジーを使用し、新たな形で生まれ変わる世界をはとても興味深く面白い体験でした。

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今後の展開として

新型コロナウイルスの影響で、個展や展覧会の中止・延期、博物館・美術館の入場制限など、アーティストの活動の場、芸術に触れる機会が減っています。今回の取り組みはICTにより時空を超えた新たな鑑賞体験とアートの可能性を創出するものです。xR*2技術はECの領域でも活用が進んでいます。

コロナ禍の今こそアートの力が必要です。B-OWNDは、こういった先端技術も取り入れながらアーティストの活動を支援し、日本の文化芸術振興に貢献してまいります。

WORDS

*1:MR(Mixed Reality:複合現実)とは、現実世界の形状などをデバイスが把握し、それらにデジタル映像を重ね合わせることができる技術です。   *2 xR(x-Reality)とは、AR (Augmented Reality:拡張現実)、VR(Virtual Reality:仮想現実)、MRなどの総称です。