ウルトラマン60周年コラボレーション展示 ウルトラマンシリーズ60周年記念「B-OWNDコラボレーション展」インタビュー 陶芸家・横山玄太郎(前編)
写真・木村雄司 / 仲信達也
PROFILE
アメリカ留学中に陶芸に出会った横山玄太郎は、造形の美しさや正確性よりも、発想力を磨く教育環境の中で制作に取り組んできた。 そこでは、意外性のあるオリジナルな作品が求められていたため、陶芸の素材を使いながらも、ごく自然にアート性の強い作品を生み出してきた。 弾力を想像させるような造形、歩くようなそぶりを見せるステム、リズムを感じさせる水玉。ときに重力に従い、ときにそれに反するかのような表現によって、横山の作品には、陶芸らしからぬ「動き」が生み出されている。
ウルトラマンシリーズの原体験
― 横山さんにとっての、ウルトラマンシリーズにおける原体験の記憶について教えてください。
横山 正直に言うと、当時のウルトラマンの記憶ってそこまで多くはないんです。ストーリーやどんな内容だったかは詳しくは覚えていないのですが、今回モチーフにしている「ピグモン」だけは、逃げ回っている姿がずっと頭のどこかに見え隠れしていて。なぜかピグモンだけは、今でも強烈に記憶に残っていますね。

写真提供:木村雄司
― 今回はピグモンに加えて「カネゴン」も制作されていますが、カネゴンを選ばれた理由は何だったのでしょうか?
横山 ここ最近、自分の作品の中で金彩(ゴールド)をよく使っていて、色数を絞った制作をしていました。ウルトラ怪獣をいろいろ調べていく中で、「このカネゴンと、僕が最近使っている金という素材はものすごく相性がいいんじゃないか」と直感したんです。それで今回、カネゴンもテーマの一つとして選ばせていただきました。
異分野と交わる喜びと、球体へのアプローチ

― これまでにウルトラマンのようなキャラクターやIPとのコラボレーションの経験はありましたか?
横山 招き猫や動物など、特定のモチーフをベースに制作することは何度もありましたが、ウルトラマンのような誰もが知るキャラクターとのコラボは初めてです。最初にお話をいただいたときは、本当に嬉しかったですね。
ウルトラマンや怪獣は、いろんな人にとってのヒーローであり思い出の存在です。陶芸という狭い世界だけではなく、全く違う分野から僕や仲間の作品を見てもらえる機会ができることは、作品にとっても作家個人にとってもすごく幸せなことだと感じています。
― 自身のトレードマークでもある「球体」の表現を怪獣に落とし込むにあたって、どのような試行錯誤がありましたか?
横山 葛藤というよりは、圧倒的にワクワク感の方が大きかったですね。自分の作風と怪獣をどう融合させるか、バスの中でずっとスケッチしながら考えを巡らせました。 例えばピグモンの場合、あの独特のちりちりとした髪の毛(トゲ)のようなテクスチャーと、僕が作っている「球体を敷き詰める表現」が、パッと頭の中でイメージとして重なったんです。ピグモンのアフロのような質感を球体で表現するアイデアが浮かんだ瞬間は、すごく興奮しましたね。
ウルトラマンシリーズ60周年記念「B-OWNDコラボレーション展」
会 期:2026年10月2日(金)~13日(火)
会 場:B-OWND Gallery
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-6-1 TOFROM YAESU TOWER 1階
営業時間: 11時~20時
定休日:月曜日
月曜日が祝日の場合は営業し、翌平日に振替休業いたします
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